検索アルゴリズムの変更内容と順位変動

内容
2023年8月 
コアアップデート

非常に小幅な変動

開始日:8月23日
終了日:9月7日

順位変動

いつものアップデートに比べ変動は非常に小さかった。 とくに初日は変動がなかった。 数日後からようやく動き出したが、変動幅は小規模にとどまった。

アップデートが終了した後も変動するサイトが出た。 これらは、期間中の変動を打ち消すような動きも多かった。

なお、本コアアップデートが始まる前の数週間にわたり、 全般的に何度か大きな変動が起きていた。

医療は大きな動き

分野別では、金融も動きが少なかった。 ただし、医療分野では大きな変動があった。
病院が運営しているサイトの中にも大きく下落するものも出た。 更新がされておらず情報が古いサイトも落ちた。 医療機関が運営主体でなくても、しっかりと上昇したサイトもあった。

明確な特徴がない

明確な特徴がなかった。 前回までの過去3回に見られたコンテンツ重視といった傾向も、 あまり強くは見られなかった。 また、ドメインパワーに過度に依存型する「間借り系サイト」に対する下落措置も、目立たなかった。 つかみどころのないコアアップデートだった。

サイト丸ごとよりもURL単位で動く

サイト丸ごとでの変動があまり見られなかった。 URL単位で動く傾向が強かった。

「長尺コンテンツ」よりも「単刀直入型(結論先だ出し型)」が優位か

「長尺コンテンツ」よりも「単刀直入型(結論先だ出し型)」が優位になる傾向が、一部で見られた。

▼解説動画:SEO研究チャンネル 平大志朗氏
2023年3月 
コアアップデート

ドメインゲームの終焉

開始日:3月15日
終了日:3月28日
※完了後も順位が大きく変動した

内容

  • 「ドメイン評価よりコンテンツ評価」へのシフトが続く(前回、前々回のコアアップデートと同じ)
  • YMYL以外も大きく動いた。不動キーワードでも変動があった。
  • ドメイン評価に頼りすぎているサイトが下落
  • 質の悪いサブディレクトリ貸しサイトが下落(質の良いサブディレは影響なし)
  • 品質の高いコンテンツを評価(作り込み、情報のフレッシュさ、完成度など)
  • 自社メディアが上昇(例えば病院の公式サイトの下層など)

順位変動

初日に大きく動いた。その後、何度か中規模変動があった。さらに、完了が発表された後、大きく動いた。

医療分野

大きく変動

金融分野

大きく変動
※今回のコアアップデート直前の2月~3月中旬、金融だけを対象にした大きな変動があった。

▼解説動画:SEO研究チャンネル 平氏
2022年9月 
コアアップデート

コンテンツ回帰

開始日:9月12日
終了日:9月26日

【総論・変更内容】

  • 変動幅が小さかった。
  • 前回のコアアップデート(2022年5月)の変動(上昇と下落)の一部を、打ち消した。同一ドメイン内で異なるジャンルをごちゃまぜにしたサイトの前回までの上昇を否定した。(ドメインとジャンルが同一のページについては、前回に続いて上昇した。ジャンルが不一致になっているページは下落した。)
  • 引き続き検索意図を重視

打消しの対象

  • ドメイン評価に頼り過ぎているページを否定。前回アップデートにおいてドメイン評価だけで上昇したページの一部を打ち消した。
  • エンティティ不一致(コンテンツ混合型)を否定・・・ドメイン所有企業と、取り扱っているテーマが食い違っているページが下落した。

=安直なドメイン貸しにNG
=ドメイン資産を活用した総合コンテンツ化に低評価を下した。業界では、こうした動きが強まっていた。

変動の大きさ:小さい

アキュランカー:10

上昇したサイトの例

・金融業者・投資会社の企業ドメインによるドメイン貸し・ドメイン引っ越し(共同運営型)=ややブラックハット

下落したサイト:

・大手出版社の総合情報サイトの金融・FXコンテンツ
・・・・2021年11月からFXなど金融コンテンツを重点的に増強した。
=>2022年5月のコアアップデートで急上昇した。
=>今回、急落した。(5月のコアアップデートの成果を打ち消した)

▼解説動画:SEO研究チャンネル 平氏
2022年5月 
コアアップデート

「ドメイン重視路線」修正の始まり

開始日:5月25日
終了日:6月9日

【総論・変更内容】

  • 「検索意図の重視」を進めた(アンサー度が低いページの順位を下げた)
  • ドメイン重視を弱め、コンテンツ重視に戻した。安易なドメイン頼りのサイトは順位が下落した。
  • 【独自性の重視】引用が多いサイトの順位を下げた
  • ページそのものの内容が重視された。
  • 【動画枠】が増加した(「動画を見たい」という検索意図に対応した?)。
  • 記事型サイトの復権(2019年の状態に戻った)
  • 丁寧な作り込みのサイトの復権(個人も企業も関係なく上昇)

変動の動き

  • 変動は複数回発生した。
  • 開始翌日に大きな変動(第1波)が起きた。その後いったん動きが止まった。開始1週間後の6月1日(日本時間)以降から再び変動が発生(第2波)した。
  • 期間が終わった後の6月12日~13日に大幅に戻ったサイトもあった(下落を打ち消す動きが見られた)。

上昇したサイト

  • 【動画枠】が増加したことにより、tiktokがアメリカで急上昇した。
  • 記事型サイト(前回まで下落していたサイト)
  • 丁寧な作り込みのサイト

下落したサイト

薬剤師求人の分野において、大手データベース型サイトが下落した。かわりに、記事型が上昇した。

順位変動の大きさ:

◆17.5(アキュランカー)

▼解説動画:SEO研究チャンネル 平氏
2021年11月 
コアアップデート
開始日:11月17日
(日本時間:11月18日)
終了日:11月30日
(日本時間:12月1日)

【総論】

判定精度を上げた。
※前回のコアアップデートで、コロナへの緊急的な対策として「ドメイン重視」へ大きく舵を切ったが、その中身が雑だった。このため、修正・調整を行った。

業界の「ドメイン貸し」の動きへの対策でもあった。

ドメインの実体性やページの内容を丁寧に見る方向へ動いた。

とはいえ、ドメインベースの評価は前回から引き続いて重視された。

変動の大きさ

全体的にはとても小さい。ただし、特定のサイトは大きく変動

変動の波

開始直後の当日または翌日に大きく順位を上げて、1週間後の11月25日~26日(日本時間)にかけて一気に下がった。(またはその逆)

コーポレートサイトの配下のサイトの動き

下がったのと、上がったのがあった。
※企業の業務内容と関係性が薄いサイトは下がった。

▼解説動画:SEO研究チャンネル 平氏
2021年7月 
リンクスパムアップデート
開始日:7月26日
(日本時間)
終了日:8月9日
(日本時間)

■内容

スパムリンクを無効化する。
=ブラックハットを駆逐

※リンク属性(rel属性)の修正を呼び掛けた

■変動幅

上位サイトには影響がほとんどなかった
中古ドメインもあまり影響がない

解説動画「SEO研究チャンネル」

2021年6月~7月 
コアアップデート
2回に分けて実施。間に合わなかったため

【第1回】
開始日:6月2日
(日本時間:6月3日)
終了日:6月12日

【第2回】
開始日:7月1日
(日本時間:7月2日)
終了日:7月12日
(日本時間:7月13日)

【総論】

  • 事業主体の公式サイトを優遇
  • 強調スニペットの出現数が増加
  • メディアをめぐり、作り込みの良し悪しに基づき、優勝劣敗
  • 公式サイトが上昇(企業・業者などサービスを提供する事業主体によるサイト)
  • 上場企業の企業運営のコンテンツメディア

官公庁が上昇(7月11日~12日:期間中の後半で動いた)

go.jpが軒並み上昇した
例:国土交通省、国民生活センター、川崎市

強調スニペットの出現数が増加した

SEMRushによると、強調スニペットの出現率が7.4%から8.0%に上昇した。
RankRangerによると、5.9%から8.8%に上昇

検索意図について、ダイレクトな答えを求める傾向が強まった。

【検索ワード:一般語】複数の辞書サイトが上昇(意味しか載っていない)

【検索ワード:俳優名】辞書サイトが入り込む
※言葉の意味を知りたい人のために(2020年10月14日のGoogle品質評価ガイドライン最新版に新しい項目「辞書の評価について」)

公式サイトが上昇した

【クレジットカード、キャッシング】金融会社の公式サイトが上昇

例:大手銀行系、大手キャッシング企業
そのかわりに、コンテンツサイトが下がった

徹底的に作り込んでいるコンテンツサイトは上昇した

サブドメインからサブディレクトへサイトを移行したところ、急上昇した事例があった。

下落したサイト

  • コーポレートサイト配下のメディアが下落(作り込みが甘いサイト)
  • 大手飲食検索サイトが暴落

6月の変動規模

6月5日(日本時間)から3日間にかけて大きな変動があった

地域クエリが急上昇

電話帳サイト
地域別の業者サイト

コアアップデートで上昇したサイト、下落したサイトとは!?

コアアップデート、影響を受けたサイトとは!?

2020年12月 
コアアップデート
開始日:12月3日
(日本時間4日)
終了日:12月16日
(日本時間17日)

【総括】

5月に急上昇した有力ドメインを落とす。一部ドメイン評価の過度な優遇を外した

  • sites.google.com

順位変動の大きさ

大変動(前回の5月並み?)

動き

  • ロールアウトの当日、大きく変動した
  • 当日から完了まで微動を繰り返した(今回の特徴)
  • 完了後の18日、19日に再び大きく変動した
  • 複雑な動きを見せたサイトが多かった
  • 下落して戻ったサイトも多かった
上昇したサイト
下落したサイト
  • 写真系SNS
  • 画像共有SNS(ピンタレスト? 前回5月に急上昇していた)
  • Googleサイト(Google Sites)(前回5月以上、上昇していた=ドメイン単位で上昇していた2012年までの古い動き。出典:Ahrefs.com)
YMYLだけが下げたのではない。テーマの偏りは見られなかった。
  • 【EAT病院】製薬会社や病院のサイトが上昇
  • 【EAT病院】コンテンツメディアが下落

<2020年12月のGoogleアップデートの影響を調査>

2020年5月 
コアアップデート
開始日:5月4日
終了日:5月18日

※コロナとトランプ騒動を受けて、【EAT重視】を一気に推進
著者情報の大流行へ

【総括】

  • 大手企業ドメインが、ドメイン全体として上昇
  • アフェリエイター、個人サイトなどが下降傾向
  • ページ単位の変動ではなく、ドメイン単位での変動が多い
  • 変動が大きかったジャンルはYMYL
  • Youtubeなど動画サイトが上昇傾向
  • テーマを限定した特化型サイトは上昇
  • YMYL領域で大きな影響

YMYL領域で大きな影響

  • 医療系
  • 美容系
  • 金融系
  • 法律系

翌日の5月6日に大変動が起きた。
7日も変動が続く
【MozCastも同様の変動幅】

リリース後、アップデート前に戻るケースがあった

2020年1月 
コアアップデート
開始日:1月13日
終了日:1月16日

変動の大きさ

前回並み

YMYL

特にYMYL領域のキーワードで順位変動の幅が大きかったようです。

ジャンル

・健康分野の変動が最も大きかった

最も上昇したサイト

Verywell(https://www.verywellhealth.com/

ヤフーファイナンス

インスタグラム

ディクショナリー.com

マーケットウォッチ

ヴォーグ

[出典:https://webtan.impress.co.jp/e/2020/03/23/35549

最も下落したサイト

  • オービッツ(https://www.orbitz.com/:旅行サイト)
  • ザバサーチ.com
  • イエローページ.com
  • my.Cleveland Clinic